ブログ

カホンサンプルづくりの巻

IMG_2261

「子どもも大人も一緒になって参加できる企画があるといいね」
「カホンはどうだろう。あれなら簡単そうだし…」
「できれば手づくり楽器がいいね」
「使われなくなった家具を解体して、材料にしては?」
「それでいこう。簡単に作れそうだし!」

…ということではじまったカホンプロジェクトですが…。
そもそも日曜大工の経験すらない人間が集まっても、何から手を付けていいのかもわからない(泣)。

そこで、「工作が得意な人を探そう!」となり、まずはK宮ガラスのK宮さんに白羽の矢を(勝手に)たてました!
いつもにこやかなK宮さんのところに乗り込み、「お願いします!」。
「でも、ガラスと木じゃ、全然ちがうからな~」
「そこをなんとか!全部つくってくださいとはいいません。みんなで協力するので総監督ということでお願いします!」
「しょうがないなあ~」ということで、ご協力いただけることになりました!

IMG_2269

早速、6月某日、家具の一部を解体して、K宮総監督の作業場でサンプルづくり。
単なる板とは違い、空洞の部分と支えの板が入っている部分とがあるので、そこを配慮しながら、K宮総監督は黙々と作業を進めて行きます。
打面のべニア板は作業場にあったものをとりつけました。

IMG_2281

さすがはK宮総監督、あっという間にサンプルが完成。「ドーン」と豊かな低音が響きです。
「これなら20個くらいなら簡単にできそうですね~。ありがとうございました~!」。

喜び勇んで帰りますと、うちの娘(小6)からクレームが。「足が届かないよ…」う~ん。子どもが使えることを前提に考えると、もう少し低い方がいいよね、ということになりました。

 

設計図づくり
 

時を同じくして、家内のPTA仲間で「日曜大工が三度の飯より好き」というNひろこさんがプロジェクトに加わってくださることになりました。
「師匠」をお迎えするにあたり、子どもの足がつくようにサイズを変更して、材料の組み合わせを考えておきました。

7月上旬、N師匠の材料チェック。

N師匠 「うん、これを見る限りは問題ないですね~」
「やった!師匠からお墨付きをもらった!」
これで一安心。
「なにより設計図が大事ですからね~」

その後、みんなで作れるように、パソコンを使って設計図を整えました。これで量産体制づくりへとまっしぐら~。

ただひとつ問題が。材料をどうやって、誰が切るか?
素人がノコギリで切断すると、切断面がガサガサになってしまう。
K宮総監督やN師匠からも「切断はプロにお願いしたほうが無難だよ」とアドバイスをもらっていたので、ここは本プロジェクトの肝心要だということで、野方の祭礼でも欠かせない本物の大工であるM木工務店のMさんを頼ることに。
本当はプロの方にボランティアでお願いするというのもどうかと思っていたのですが、快く引き受けてくださることになりました。

 

IMG_2339

IMG_2348

IMG_2352

 

 

失敗(その1)


早速、Mさんに材料の一部をチェックしてもらったところ、
「あれ~、ここでカットしちゃっていいの~?」
「ん?」
「ここカットすると空洞だよ~」
「ムムっ!」
なんと設計図が間違っていることが判明!
先ほどまで頭の中でサウンドしていたカホンの音が、一瞬にして鐘の音に・・・。ゴーン。チーン。

 

IMG_2378

 

あれこれ試案した結果、「全部半分にカットして、それを組み合わせればなんとかなるよ」という結論に達し、翌日、Mさんは電動のこぎりをわざわざ持参して作業をすすめてくださいました。
あっという間に約20個分の部材(天板、側板、底板)ができ、それを組み合わせて、打面のべニアのサイズを導きました。

M木さん、ありがとうございました!!

IMG_2392

IMG_2394

 

後日、材料の一部をN師匠にお渡しし、再度サンプルをつくってもらいました。
​「うーん、いい感じ。べニアはもう少し薄めの方がいいなあ~」。

これで「山場を越えた」と思ったのも束の間。次の試練が・・・。 (つづく)

関連記事

ページ上部へ戻る